≪進哉≫
「最後にパウダーシュガーを振ってと…よーし、完成!」
ちぃの声がしてキッチンに行ってみたら、テーブルには売り物みたいなケーキが乗ってた。
生クリームですっぽりきれいに包まれた丸いケーキ。
上には、モンブランみたいに何本も何本もマロンクリームの筋が走ってる。
円周にちょこちょこ絞ったクリームの上には、カットした栗の甘露煮。
マロンクリームの上にはうっすらと、粉雪みたいなパウダーシュガー。
「…ちぃ、すごい」
「ありがと」
さっき俺が焼いたスポンジ…だよな。
全然違うものみたいだ。
「すごい、うまそう」
と、急にちぃが笑い出した。
「あはは、一ノ瀬の『うまそう』が聞ければ安心だよ」
「だって…ほんとにうまそうだ。売り物みたい…ちぃってやっぱりすごいな」
あれ…ちぃ、きょとんとしてる…
何か変なこと言った、かな。
「なに言ってるの、一ノ瀬。2人で作ったんじゃない」
「そ、れはそうだけど…俺、スポンジ焼いただけだし」
ちぃはケーキのデコレーションを自分で考えて、店から回転台とパレットナイフまで借りてきた。
それに最近はデコレーションの技を盗もうと、しょっちゅうカウンターに行って、三原さんの手元ばっかり見てた。
「ちゃんとスポンジ焼けるようになった事の方が、よっぽどすごいよ。
ケーキ型買ってきてから一週間、毎日のように練習に焼くなんて僕にはできないよ?」
ちぃが小首をかしげる。
俺が毎日やってたのは、ただ上手く出来ないからやってただけだ。
最初は本当に、加減も何も分からなくて、全然膨らまなかったりして…大変だった。
だから当日までに、少しでも上手くなろうと思って、何度も焼いた。
「あ、でもこれで毎朝スポンジケーキ食べる生活から解放されると思うと、ちょっと嬉しいかな」
ちょっと意地悪くちぃが笑う。
ここ一週間、店から帰ってきてケーキ焼いて、毎朝一緒に食べてたから。
やっぱり悪かった、かな。
「う…ごめん」
「ほーら、本気でヘコまないの」
俺を見て、またちぃが笑った。
「ねぇ、ケーキ食べようよ。2人でさ」
「え、だって…」
ケーキは三原さんにあげる分しかないのに…
ちぃは、にやって笑うと冷蔵庫から何かを取り出した。
…ケーキだ。
三原さん用のマロンケーキと同じだけど、サイズが小さいのが、二つ。
「ちぃ、これ…」
俺が焦がしちゃったスポンジ…?
「そ、最初に焼いた方。使えるところを型で抜いて、一人用のケーキにしてみたんだ」
ちょっと得意げにちぃが言う。
「やっぱり、ちぃ、すごいな」
ほんとに何でもできるんだ。
「2人で作ったケーキだもん、僕たちが一番に食べないとね」
ほんとは三原さんが一番に食べるべきなのかもしれないけど…
でも、食べたい。
ちぃと一緒に作ったケーキ。
「ちょっと飲もうか、完成祝いに」
ちぃがグラスとワインを持ってきた。
そういえば、うちで飲むのは久しぶりな気がする。
俺もフォークを出して、テーブルにつく。
あ…
「なぁ、ちぃ」
壁の時計を指差す。
いつの間にか、時計の針は午前12時を回っていた。
「もう11月13日だね」
「うん」
「せーっかく2人のケーキに乾杯しようと思ったのに」
ちぃが苦笑する。
俺たちは、手にしたグラスを軽く合わせた。
「Happy Birthday 三原さん」
なんというかもう・・・申し開きのしようもない・・・やはりちぃしんは難しいというか、やっぱり定期的に書かないと
手が動かないというか・・・ごめんなさい、バタリ。
さて、拓実の誕生日ですよ!おめでとう!一番愛する彼の誕生をSSで祝おうと思ったのですが、ココ数ヶ月
そしてこの先しばらくずっと拓実受を書き続ける(苦笑)私は、「ちょっと違うカプがいいな」なんて思ってしまいまして
誕生日なのに、拓実の出てこない話を書いてしまいました・・・(苦笑)
ちぃしんがあれこれプレゼントを探すシーンってカワイイかも、というだけで書き始めたのですが
やたら健全な感じでどこで萌えろというのだ?って内容に。
何気に今回の2人は本編ED通りに同棲中です。「2人でいるのが当たり前」って雰囲気が好きなのです*






[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?!
自宅で仕事がしたい人必見!
]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。
]